【考察】AI漫画プロンプト実験から考える、AI時代の「アナログな経験」と「日本語の強さ」
今日も色々とAI開発を進めていたのですが、実はnote記事にまとめるほどの大きなネタがありませんでした(笑)。
ですので今回は、ちょっとした「実験の報告」と、そこから感じた**「少し真面目な考察」**をお届けしたいと思います。
今回試してみたのは、**「漫画生成プロンプト」**です。 各AIモデルに同じプロンプトを入力して、出力にどのような違いが出るのかを簡単に実験してみました。
実際にやってみるとよく分かるのですが、AIによってそれぞれ独特の「クセ」があります。 そのクセを把握してあれこれ調整していくのは、画像生成の面白いところでもあり、同時に少し面倒なところでもありますね。 (ちなみに余談ですが、現在の私のネット環境が少し遅く、それが作業全体のネックになってしまっていたりもします……)
初めて漫画生成プロンプトを試してみて感じたのは、「生成するまでにそれなりに手間はかかる」ということ。 とはいえ、実際に自分でゼロから絵を描くことを考えたら、比べ物にならないほど時間を短縮できているはずです。現状の環境でも(GPTなどはまた少し毛色が違いますが)、某子供向けコミック誌レベルの作品であれば、AIで作れてしまいそうな手応えを感じました。
AIモデルごとの出力の違いと、「待ち時間」の苦悩
実際に同じプロンプトを入力して、出力結果を比較してみました。 今回は分かりやすく、GPT版とGemini版の画像を掲載します。
▼ 1枚目:GPTが生成した漫画 (※ここに画像)
▼ 2枚目:Geminiが生成した漫画 (※ここに画像)
両方とも全く同じ指示を出しているのですが、モデルによって得意・不得意があり、仕上がりのテイストがかなり違ってくるのが分かります。
そして以下の3枚目が、そこからプロンプトを色々と調整して出力した結果です。
▼ 3枚目:プロンプトを調整して出力した漫画 (※ここに画像)
こうした「思い通りの漫画」にするための細かな調整作業が、実はなかなかしんどいのです。 画像生成の場合、出力されるまでの待ち時間がどうしても長くなるため、何度もやり直しているとその待ち時間が結構な苦痛になってきます……。
今後、AIを使いこなしていく上で**「AIに対して根気強く付き合える方」**は非常に強い武器を持つことになると思います。 (まぁ、逆にこだわりすぎずに「出たものをそのまま面白がって採用する」というスタンスの方も強いかもしれませんね)
おまけ:漫画を「縦型アニメーション」に動かしてみた
さらに今回は、生成したAI漫画を**「縦型アニメーション」**に動かしてみる実験も行いました。 どんなアニメーションになったのか、見ていただいた方が早いですね。
▼ AI漫画の縦型アニメーション(約8秒) (※ここに動画)
ご覧いただくと分かるのですが、途中でランドセルが2つに増えてしまったり、キャラクターの基本会話が英語になってしまったりしています。 ただ、細かい指示を追加すれば、ランドセルの描写を修正したり、日本語の会話に指定することも十分に可能ですので、手軽なアニメーションとしては十分すぎるクオリティですよね。
この手法を使えば、様々なジャンルの動画が作れそうですし、もちろん実写テイストでの生成もいけます。
……でも正直に言ってしまうと、やっぱり**「各種の細かな調整は面倒くさい!」**というのが本音だったりします(笑)。
便利なAI時代だからこそ活きる「アナログな経験」
ただ、こうした技術の進化を目の当たりにして、少し複雑な思いも抱きました。 うちの息子は、漫画を描くのが大好きなんです。 だからこそ、「今のAIを使えばここまで簡単に漫画が作れてしまう」という事実は、あまり彼に見せたくないし、伝えたくないなというのが本音です。
私自身、知識と技術を習得するために現在AIで様々な実験を繰り返しています。 しかし、子供の頃の**「アナログな創作経験」**こそが、将来さらに進化したAIを使いこなす上で必ず生きてくるはずだと確信しています。(私自身が今、AIを使って色々なものをプロンプト一つで作れてしまう理由も、実はそこにあったりします)
私も中高生の頃、パソコンを買うお金なんて到底ありませんでしたが、「マイコンBASICマガジン」などを毎月買ってはボロボロになるまで読み耽っていました。そういった過去の熱中や経験が、巡り巡って現在のAI生成スキルに直結していると感じる瞬間が多々あります。
未来のAIにおいて最強の武器になるのは「日本語」
そしてもう一つ。これからのAI時代において本当に必要になってくるのは、**「日本語力」**だと思っています。 「これまでどれだけ本を読んできたか」が、AIを扱うセンスを大きく左右するのです。
「プロンプトは英語で書いた方が精度が良いんでしょう?」 そう思われる方も多いかもしれません。英語は最低限でいいです。だってAIが翻訳してくれますから。 今は確かにトークン数の制限などを考えれば、英語の方が有利な場面は多いです。
しかし、近い未来は違います。 日本語の方が、圧倒的に「強い」言語になると私は考えています。
うまく伝わらないかもしれませんが、「日本語はパラメータが重い(情報密度が高い)」のです。 そして何より、「徹底的に抽象度が高い」。
今はまだ英語の方が扱いやすい時期ですが、数年後のAIは「パラメータの重さ(情報密度の高さやニュアンスの深さ)」で勝負がつくようになります。その時、日本語の持つ高い抽象度と表現力が、AIへの指示において最強の武器になるはずです。
まぁ、私が今考えているこの仮説が正解かどうかは、未来になってみないと分かりません。 その答え合わせができる日が来た時に、また皆さんとこのテーマで語り合えたら良いなと思っています。